- 物流企業
25/11/28
ヤマト運輸、石川県珠洲市に新たな営業所を開設
ヤマト運輸(本社・東京、阿波誠一社長)は11月25日、石川県珠洲市で「石川珠洲営業所」の営業を開始した。BCP(事業継続計画)を強化し、「宅急便」ネットワークの強じん化を図る。能登地域の暮らしと産業を支援する。

「石川珠洲営業所」外観
所在地は、珠洲市宝立町柏原申2ノ1。能登地域の持続可能な物流インフラ拠点の第一弾と位置付ける。BCP対策を強化して自然災害に備え、EV(電気自動車)の導入などで環境に配慮した持続可能な拠点を目指す。
停電対策として、太陽光パネル・蓄電池やV2H(EVから建物に給電可能なシステム)を設置。断水対策として、受水槽・雨水活用システムも備えた。帰宅困難者対策として、宿泊ルームとシャワー室を設置し、災害用備蓄品を保管する。
同営業所は能登半島の最先端に位置し、他の都市とのアクセスが限られる立地。2024年1月に発生した能登半島地震で道路やライフラインが遮断され、一時的にサービス提供を停止した。その後、仮設店舗で営業していた。
能登半島地震では、同営業所を含む計4カ所のヤマト運輸営業所が被災し、それぞれ仮設店舗や応急処置で営業を再開してきた。このうち、石川穴水営業所は今月中に修繕工事が完了する。また、石川輪島営業所は26年1月までに輪島市内のショッピングモールへ移転する。石川七尾営業所は26年6月に新店舗へ移転して営業を開始する。