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25/11/25

いすゞ、栃木―愛知間で自動運転大型トラックの公道実証26年1月開始

 いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)は2026年1月、栃木県―愛知県間の保守部品物流で、自動運転大型トラックの公道実証を開始する。
 グループのいすゞロジスティクスの岩舟パーツセンター(栃木県栃木市)と中部部品センター(愛知県一宮市)を結ぶルートで、自動運転物流を検証する。実証車両は、大型トラック「ギガ」をベースに、米アプライド・インテュイションと共同開発した。週5日程度、新東名高速道路・駿河湾沼津サービスエリア(SA)―浜松SA間の自動運転車優先レーンを含む高速道路上で、万一に備えセーフティードライバーが乗車して「レベル4」自動運転(限定領域でシステムが全操作を行う自動運転)を行う。
 走行時間帯・荷量・天候などの多様な条件下での使用や、自動運行を支えるセーフティードライバー・遠隔監視などの役割を検証する。また、自動運転車両の運行だけではなく、荷主のいすゞロジスティクスによる荷積み・荷降ろしなどの荷役作業も実施する。より実践的な実証を通じて、自動運転物流の実現に向けたノウハウの蓄積を図る。
 いすゞグループは27年度にレベル4自動運転でのトラック・バス事業の開始を目指しており、今回の実証は事業化に向けた3段階の実証事業の第1段階。

大型トラック「ギガ」をベースに米アプライドと共同開発した実証車両