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25/11/18

SGシステム、デジタルツイン活用の物流コンサルサービスを開始

 SGシステム(本社・京都市、丸山信二社長)はこのほど、デジタル上で現実を再現するデジタルツインを活用した物流コンサルティングサービスを開始した。倉庫内作業を再現し、業務自動化改善提案の精度と質の向上につなげる。
 新サービスでは、デジタルツイン技術を手掛けるFAプロダクツと協業し、独シーメンスの3Dシミュレーター「プラント・シミュレーション」を活用。倉庫内の作業者やマテハンの動きを仮想空間上で再現し倉庫内全体を可視化・検証する。作業者やマテハンの稼働率や在庫・出来高の推移、エネルギー消費量など定量データのグラフ化で、業務自動化の費用対効果や実現性を論理的に提示し、提案の精度と質を向上させる。
 EC市場拡大による物流量増加や労働力不足を背景に、倉庫内の省人化・自動化ニーズは一層高まっている。従来のエクセル分析では、倉庫全体の精緻なシミュレーションが難しく包括的な業務自動化提案には限界があったが、デジタルツインの活用で精緻なシミュレーションが可能になった。
 SGシステムは今後、AIなどを活用し最適解を自動で導き出す仕組みの検証を進める。また、開発中の倉庫運用管理システムと連携しシミュレーション結果を実運用に反映する仕組みの構築を目指す。

倉庫内作業をデジタルツインで再現し、業務自動化改善提案の精度と質の向上につなげる