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25/11/17
キリンG×三菱重工、物流現場の荷役自動化 実効性を検証

キリングループロジの西名古屋支店での実証の様子
キリンビバレッジ(本社・東京、井上一弘社長)とキリングループロジスティクス(同・同、小林信弥社長)は、三菱重工業と取り組んできた荷役自動化の共同実証を完了した。物流機器の最適制御や複数機器の統合制御が可能な「シグマシンクス」を活用し、飲料倉庫での入出庫とトラックへの積み降ろしの自動化について検証した。
同実証は2024年8月~今年9月の期間中、三菱重工の実証施設(横浜市)やキリングループロジの西名古屋支店(愛知県あま市)などで実施された。トラックからの荷降ろし、倉庫内荷役、トラックへの荷積みという一連の荷役作業を自動化した。
実証では、オペレーターのノウハウや熟練技術による従来の物流倉庫作業を「ピッキング」「入出庫」「トラック荷積み・荷降ろし」の3領域に分け、シグマシンクスで自立化・知能化する取り組みが順次進められている。
24年12月、グループの海老名物流センター(神奈川県海老名市)で、倉庫内荷役の自動ピッキングの稼働を開始した。三菱重工はさらに、今回の実証成果を踏まえ、物流倉庫の全領域でシグマシンクスによる自動化に取り組む。