- 物流企業
25/11/15
ヤマト運輸、ベトナム人ドライバーを27年から毎年100人採用へ
ヤマト運輸(本社・東京、阿波誠一社長)は2027年からの5年間、毎年100人のベトナム人ドライバーの採用を目指す。ベトナムのIT企業FTPコーポレーションと協業する。外国人ドライバーの採用・育成プラットフォーム(基盤)を構築し、物流業界全体の輸送力強化につなげる。
11月12日、FTPの日本法人FTPジャパンホールディングスと、特定技能制度を活用したベトナム人の大型トラックドライバーの採用・育成に関する基本合意書を締結した。

基本合意書の締結式で(左から)チュオン・ザー・ビンFTP会長、ファン・ティ・タィン・ホアFTPジャパン取締役兼執行役員COO、阿部珠樹ヤマト運輸常務執行役員、長尾裕ヤマトHD社長
国境を越えて連携し、FTPグループがベトナムで長年培ってきた人材育成のノウハウと、ヤマト運輸の安全教育を融合させる。ヤマト運輸の拠点間輸送を担う大型トラックドライバーの採用・育成を図る。
FTPグループが運営するベトナムの教育機関で入学希望者を募集し、半年間の特別クラスを開講。その後、日本で1年間の育成カリキュラムを実施し、大型自動車第一種運転免許の取得を支援する。ヤマト運輸への入社後は、特定技能外国人が安心して日本で生活し、働ける環境を整備する。大型トラックドライバーとしての成長支援を行う。
日本の大型トラックドライバーの平均年齢は50・9歳で、全産業の平均年齢を約6・8ポイント上回る。輸送力の強化のため、将来を見据えたトラックドライバーの育成が喫緊の課題となっている。一方、ベトナムでは海外での就労希望者が年々増加しており、優秀な若者の国際的な流動化が進んでいるという。