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25/11/07

ロジスティード、遠隔フォークの実証 11月に椿本チエインなどと開始

遠隔フォークリフト評価検証機

 ロジスティード(本社・東京、中谷康夫会長兼社長)は11月4日、椿本チエイン、ネクサウェア、三菱HCキャピタルと共同で、物流倉庫向け遠隔フォークリフト操作システムのフィールド実証を開始した。ロジスティード東日本の館林営業所(群馬県館林市)で、実際の倉庫業務を通じて機能・性能や事業性について検証する。
 既存のフォークリフトに、センサーやカメラ、アクチュエータなどの遠隔操作ユニットを後付けする。物流センターなどで運用している既存フォークをそのまま活用できるため、柔軟な運用が可能という。
 実証実験では、フォーク本体に8個のカメラ、15個のセンサーを取り付ける。カメラ映像やセンサー情報を遠隔操作卓で確認し、遠隔フォークの安全性の確保を図る。AR(拡張現実)技術を活用し、本体の走行方向や貨物との位置関係などをカメラ映像に重ねて表示する。また、遠隔操作用のアクチュエータユニットで、よりリアルタイムな操作を検証する。

遠隔フォークリフト操作卓

 12月26日までの期間中、物流センターでの様々なフォークリフトオペレーションを検証する。実際の倉庫業務をベースに遠隔フォークの機能・性能を評価した上で、顧客展開方針やビジネス規模などの事業性を評価する。
 2025年度中のトライアル販売、26年度中の商用販売開始を目指す。