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25/11/07
いすゞ、医薬品物流プラットフォーム構築へ11月上旬に共同実証開始

実証実験のイメージ
いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)は11月上旬、富士通やロジスティクスナイト・ジャパンと、医薬品物流プラットフォーム(基盤)構築に向けた実証実験を開始する。国内での医薬品の安定供給に貢献するため、製造拠点から調剤薬局や病院などの最終納品先にわたる物流網で医薬品を一元管理する医薬品物流プラットフォームの構築を目指す。
実証実験では、医薬品GDP(適正流通基準)に準拠した物流網全体での輸送品質と適正温度の管理、物流効率化に向けた共同輸送、作業効率化に向けたパレット輸送の導入効果検証に取り組む。共同輸送は、国内で製造された医薬品を北海道内の調剤薬局や病院まで運ぶルートでシミュレーションを実施する。
また、いすゞは、高度な運行管理や稼働サポートサービスを提供する情報基盤「ゲーテックス」を活用し、輸送中の車両情報や運行情報を取得するためのシステムを提供する。
同実証実験はトランストロンなどを加えた5社共同で、国土交通省の公募事業「物流イノベーション実装支援事業」の「医薬品プラットフォーム事業」として採択された。物流業界の人手不足などを背景に、国内の医薬品は供給不安や在庫偏在などの問題が顕在化している。品質保持のために厳密な温度管理が求められる中、製薬メーカー・卸・物流企業間での輸送・保管での貨物追跡が課題となっている。