- 物流企業
25/11/06
ワールドサプライなど、茨城県つくば市に危険物倉庫併設の新拠点
SGグループのワールドサプライ(本社・東京、梅木淳社長)とSGリアルティ(同・京都市、栗和田武社長)は11月1日、茨城県つくば市に危険物倉庫を併設した新拠点「谷田部センター」を本格稼働した。危険物に分類される化粧品を保管可能な倉庫を一般倉庫と同一敷地で稼働させ、需要拡大が見込まれる輸入化粧品への対応力強化を図る。
所在地はつくば市谷田部本郷3735ノ1。常盤自動車道谷田部インターチェンジ(IC)から2・2キロメートルの立地で都心部へのアクセスに優れる。既存の一般倉庫は鉄骨造2階建てで、延べ床面積は7813平方メートル。新設の危険物倉庫は鉄骨造平屋建てで、延べ床面積は997平方メートル。二酸化炭素消火設備と空調を備える危険物倉庫で、温度変化による品質劣化を防ぐ。
アルコールや油分を含む香水やヘアオイルなどの化粧品は危険物に分類されるが、危険物倉庫は数が少ないため保管先の確保が難しく、一般倉庫と危険物倉庫の倉庫間輸送が発生し、リードタイムの延長や輸送コストの増加、二酸化炭素増加などの課題がある。
新拠点では危険物倉庫を一般倉庫と同一敷地で併設することで、危険物保管に関する消防法の要件は満たしながら、商材を一つの倉庫にまとめて保管した場合と同等の効率性を実現した。
ワールドサプライは、2021年から化粧品の入荷から出荷までを一貫して担う「コスメフルフィルメントサービス」を展開しており、新拠点稼働によりワンストップサービスの拡大を進める。

茨城県つくば市に新設した「谷田部センター