- 行政・業界団体
25/10/29
金子国交相、処遇改善が喫緊の課題「(トラックドライバーの)賃金見合っていない」

「処遇改善は喫緊の課題」と金子国交相
金子恭之国土交通相は24日の専門紙の会見で、トラックドライバーの不足対策として「現在推進している適正運賃収受による処遇改善が喫緊の課題」と話した。 ドライバーの業務は重労働にもかかわらず、賃金が見合っていないとした。国交省の担当部署と相談しつつ、トラック運送業界とも連携して適正運賃収受による処遇改善に取り組む。
また輸送力不足対応では、政府はドライバー不足の深刻化が見込まれる2030年度までを「物流革新の集中改革期間」と位置付け、26~30年度までの総合物流施策大綱を検討中。「関係省庁と連携し、年内をめどに有識者委員会の提言をまとめる」と金子国交相。
国際コンテナ戦略港湾政策では、アジア発の国際トランシップ(積み替え)貨物を含めた集荷、流通加工・再混載も可能な物流施設の立地支援などを推進する。
金子国交相は国交副大臣を務めた経験があり、国交省の仕事は16年ぶり。交通運輸分野では自民党の物流調査会長代行も務めた。
【略歴】
かねこ・やすし=1961年2月27日生まれ、64歳。熊本県出身。84年早大商卒、2000年衆院初当選、08年国土交通副大臣、12年衆院国土交通委員長などを経て、25年10月国交相就任。熊本4区。当選9回。