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25/10/17

いすゞ、天然ガス大型トラック「ギガ」CNG車・LNG車の安全装備拡充

 いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)は、天然ガスを燃料とする大型トラック「ギガLNG車」「ギガCNG車」の安全装備を拡充し、10月16日に発売した。優れた環境性能はそのままに、ドライバー異常時対応システム(EDSS)を採用して安全性能を高めた。
 同社がディーゼル車に展開しているEDSSを、新たに天然ガス燃料車にも展開した。ドライバーの状態を監視するモニターのカメラが異常を検知した場合や、ドライバー自身によるEDSSスイッチの操作があった場合、自動でブレーキ制御を開始して徐々に速度を落とし、停止する。時速60キロメートル以上で作動する。
 ギガLNG車とギガCNG車は、ディーゼル車と比較して大気汚染の原因とされるPM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)の排出量が極めて低く、環境負荷低減に貢献する。特に液体燃料のLNGはディーゼル車とほぼ同等の時間で充てんが可能で、燃料の搭載効率も良く、航続距離は1充てん当たり1000キロメートル超という。
 東京地区希望小売価格は、ギガLNG車(車型QFG―CYJ78DG)が低床4軸車/総重量25トン/キャブ付きシャーシ/330馬力/9速AMT(機械式自動変速機)で3855万8300円、ギガCNG車(同QFG―CYJ78D)が同じ仕様で3070万6500円(各税込み)。

「ギガLNG車」(右)と「ギガCNG車」