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25/10/16
愛知労働局、職場整備好事例を視察 ダイセー倉庫新拠点で
愛知労働局は15日まで、道路貨物運送業の労働災害防止に向けた県内一斉合同パトロールを展開している。9月26日には、同局の髙橋嘉寿満労働基準部長が陸上貨物運送事業労働災害防止協会愛知県支部、愛知県トラック協会と、ダイセー倉庫運輸が7月に本格稼働した愛知県小牧市の小牧第3物流センターを訪れ、働きやすさと安全衛生管理の両立を目指した取り組みを視察した。
髙橋部長らは、ダイセー倉庫の𠮷田憲三会長と田中毅社長から会社の説明を受けた後、作業員の声も聞きつつ、同センターの特徴である天候に左右されず快適にトラック荷役が行える環境や、トラック荷台への昇降設備などを確認。作業効率向上を目指した1階の海上コンテナ専用バース、少人数で運用できる2階の移動ラックを視察した。
髙橋部長は、同センターでの積極的な安全管理管理が他の企業の模範となるとした上で「労働者の負担軽減を図るだけでなく、作業・保管効率の向上や品質確保にもつながっている」と語り、安全で働きやすい職場環境を目指した管理体制のさらなる推進を求めた。
県内道路貨物運送業の労災による昨年の死傷者数は前年比33人増の953人。過去10年で最多だった。合同パトロールは、トラック荷台からの墜落・転落など労災の増加傾向に歯止めをかける目的で、各労働基準監督署が愛知ト協の9支部を対象に実施している。

海コン専用バースでのフォークリフト荷役を視察