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25/10/15
九州西濃、青果物の廃棄ロス削減で業界を超えて連携

届いたバナナを食べるゾウ(福岡市動物園)
セイノーホールディングスの九州西濃運輸(本社・福岡市、中田晃社長)は、青果物の廃棄ロス削減で、太陽光発電システム販売のリフェコと連携する。業界を超えて長期的に環境問題に取り組む。10月9日、廃棄青果物を動物の食料として福岡市動物園(福岡市)に届ける活動を正式に開始した。
「コストコ久山倉庫店」(福岡県久山町)の廃棄青果物を、九州西濃が福岡市動物園へ輸送する。地域に根差して再生可能エネルギーを手掛けるリフェコが賛同・協賛し、輸送費の一部を補助する。週1回3ケース程度の配送で、年間約3トンの青果物のロスを削減する。ゾウ1頭の30日分の餌量に相当するという。

初回配送では動物たちが好むキャベツやバナナなどを届けた
九州西濃は今年2月、コストコ久山倉庫店の廃棄青果物を動物園「長崎バイオパーク」(長崎県西海市)へ輸送する取り組みを開始した。今回は両者のフードロス削減事業の2例目。輸送を超えて新たな付加価値を提供する。また、環境問題の解決、地域社会への貢献にもつながるとみる。リフェコも同様に環境問題の解決に取り組んでおり、2024年12月に福岡市動植物園事務所に太陽光発電システムを寄贈した。