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25/10/17
日野自×三菱ふそう、車両プラットフォーム統合しメリット最大化へ
日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長兼CEO)と三菱ふそうトラック・バス(同・川崎市、カール・デッペン社長兼CEO)はこのほど、両社の経営統合による持ち株会社の名称を発表するとともに、互いの強みを掛け合わせる「統合プラットフォーム戦略」を推進することを伝えた。
2026年4月に事業を開始する持ち株会社の名称は「 ARCHION(アーチオン)」。「商用車の未来をともに作る」という目標を掲げ、大型・中型・小型トラックのプラットフォーム(基盤)を統合し、スケールメリットを最大化する。製品の競争力を引きあげ、より良い商品をタイムリーに市場に投入できる体制をつくる。
生産拠点・物流ネットワークを最適化することでコスト・品質・リードタイムを改善する。28年末までに、現在5カ所ある国内トラック生産拠点を、川崎製作所(川崎市)・古河工場(茨城県古河市)・新田工場(群馬県太田市)の3カ所に集約する。
統合・効率化で生み出した資源は、特に既存技術の進化とCASE技術開発の加速に向けた投資へと振り向ける。トヨタ自動車とダイムラートラックを含めた4社の技術資本とスケールメリットを生かし、電動車の各分野で市場をリードする製品を開発する。
新会社の役員体制は、三菱ふそうのデッペン社長兼CEOが代表取締役兼CEO、ヘタル・ラリギ代表取締役副社長兼CFO(最高財務責任者)が代表取締役兼CFOに就任する。また、日野自の小木曽社長兼CEOが取締役兼CTO(最高技術責任者)に就任する。