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25/10/09
日野自、三級整備士養成施設を開設 短期集中で効率学習
日野自動車は、販売会社メカニックの自動車整備士検定合格を支援する養成施設「日野自動車21世紀センター特定分教場」を開設し、8月20日から9月26日まで講習を実施した。自動車整備士の人材不足が深刻化する中、サービス人材を育成・強化し、車両の稼働を支えるトータルサポート品質の向上を目指す。
同施設は、東京都自動車整備振興会技術講習所が指定した特定分教場。三級自動車ジーゼル・エンジンの未取得者を対象に、座学や実技研修を通じて技能検定の合合を支援する。
講習の特長は、期間が一般的な講習所の約6分の1に当たる約1カ月間と短く、受講生が短期集中で効率的に知識技術を習得できる点だ。地域によっては最少催行人数割れや定員オーバーなどで地元の講習所で受講できない場合があるが、日野自が養成施設を設け受講機会を拡充する。開講時期は販売会社のニーズに合わせ、繁忙期を避けるなど柔軟に対応する。
第1期生として日野販売会社と日野自から5人が参加した。岐阜日野自動車の河地佑記さんは「年齢が近い同じ境遇の人が集まっていて、1人で地元の講習に通うよりも刺激を受けた」と語った。島根日野自動車の白石涼太さんは「職場では業務をしながら先輩に教えてもらっていたが、講習ではたくさんのことを新たに知った」と振り返った。

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