- 物流企業
25/10/06
三井倉庫ロジ×T2、積み替えと自動運転を組み合わせた混載輸送へ共同実証
三井倉庫ロジスティクス(本社・東京、石川輝雄社長)とT2(同・同、熊部雅友CEO)は9月29日~10月1日、神奈川県―大阪府間で倉庫での積み替えと自動運転トラックを組み合わせた混載輸送の共同実証を実施する。
三井倉庫ロジの「座間物流センター」(神奈川県)と「彩都あかね物流センター」(大阪府)に、協力荷主企業のパナソニックグループ、ネイチャーラボ、ダイキン工業、ドトールコーヒー、エレコムの貨物を集める。T2のレベル2自動運転トラックに混載し、両拠点間を幹線輸送する。
両拠点で、積み替えを行う。貨物を在庫として保管せず、拠点内で仕分けてそのまま出荷することで自動運転トラックの稼働率を高め、混載を可能とすることで積載率を向上できるかを確認する。
保管機能も備えるあかね物流センターでは、保管在庫も混載貨物として積み込む。積み合わせ貨物調整の容易性や物流拠点のオペレーションと自動運転トラックの発着スケジュールの連携を検証する。また、スワップボディを活用することで、一部の貨物は1台の車両で複数の配送元を巡回する「ミルクラン方式」を採用し、自動運転区間と荷主拠点の発着地の間を一貫輸送できるかも確かめる。
T2の自動運転トラックと、三井倉庫ロジの物流オペレーションの複数の手法を組み合わせて、より効率的な集配送オペレーションや自動運転トラックの発着スケジュールの連携を図る。T2は、特定条件下でシステムが完全自動運転を行う「レベル4」自動運転トラック幹線輸送の27年の実現を目指しており、この輸送方法を導入できるよう改善点を抽出する。

クロスドックと自動運転トラックを組み合わせた混載輸送のスキーム(イメージ)