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25/10/01

豊田自動織機、AI活用のトラック荷役向け自動フォークを発売

「リノバ・オートノマス」

 豊田自動織機(本社・愛知県刈谷市、伊藤浩一社長)のトヨタL&Fカンパニーは9月29日、トラックへの荷役作業に対応した自動運転フォークリフト「リノバ・オートノマス」を発売した。AIを活用してフォークリフト操作の無人化・効率化に貢献し、今後の普及拡大を図る。
 レーザー光の照射で対象物までの距離を正確に測定する3Dライダーでトラックの位置を検出し、積み付け位置を特定する。磁気テープなどのガイドが不要な自動運転。深層学習技術を活用し、マーカーなどの目印なしでパレット位置・姿勢を検出する。フォークの差し込みから荷台への積み付けまで、パレットやトラックの位置に合わせた経路を自動生成する。一定の間隔を空けて荷物の積載が可能という。価格は、顧客の使用環境や要求に応じた個別見積もり。
 フォークリフトの操作は、数センチメートル単位の精度が求められる。特に、荷物の積み方で積載率が大きく左右されるトラックへの荷役は、トラックの停車位置が定まらないなどの環境変化が大きいため技術難度が高く、自動化が進んでいない領域の一つ。人と同等レベルの作業性の実現が課題となっていた。