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25/09/29
イノフィス、タイヤショップにアシストスーツ納品 腰の負担35%軽減

マッスルスーツ・ソフトパワーを使用して作業する様子
イノフィス(本社・東京都八王子市、乙川直隆社長)は5月、藤本タイヤが運営する「タイヤガーデン藤本」(熊本県菊池郡大津町)へ、サポーター型アシストスーツ「マッスルスーツ・ソフトパワー」を納品した。熊本県のタイヤ交換専門店での導入は初。
藤本タイヤは乗用車から大型トラックやバスまで、幅広い車のタイヤ修理や交換を請け負っている。乗用車のタイヤは比較的軽量だが、トラックやバスの場合は30キロから60キロほどの重さがあり、タイヤの本数も多くなる。ジャッキアップで車を持ち上げ、タイヤを取り外し、取り付け、ナット締めまでの一連の作業は整備士の腰への負担が大きく、対策が課題だった。
マッスルスーツ・ソフトパワーは、人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込み、腰の負担を35%軽減する。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担のかかる作業で効果を発揮する。藤本タイヤの藤本鉄治社長は「作業後の重い痛みが少なくなり、腰の疲労感が軽くなった。取り外しも簡単で便利」と話している。
適用身長は150~200センチメートル、ウエストサイズはフリー。メーカー希望小売価格は5万9400円(税込み)。
同社は東京理科大学発のスタートアップで、アシストスーツを製造・販売している。累計3万5000台を超える出荷実績を持つ「マッスルスーツ」シリーズは、介護、農業、製造、物流、建設など多様な現場で導入が進んでいる。