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25/09/26

菱倉運輸、首都圏小口配送でリニューアブル燃料 伊藤忠エネクスと実証

実証実験で使用する3トントラック

 三菱倉庫グループの菱倉運輸(本社・東京、清水健朗社長)は、首都圏の小口積み合わせ配送用車両の燃料としてリニューアブルディーゼルを活用することを目指す。7月、伊藤忠エネクスと共同で実証実験を開始した。3トントラックの燃料を軽油から次世代バイオ燃料へ転換し、環境負荷低減につなげる。
 実証実験で使用するリニューアブルディーゼルはフィンランドの再生可能燃料メーカー・ネステのシンガポール法人から輸入し、伊藤忠エネクスが菱倉運輸に供給する。リニューアブルディーゼルは、GHG(温室効果ガス)排出量が軽油と比べて最大90%削減されるという。
 取り組みの成果を踏まえ、首都圏での小口積み合わせ配送用車両へのリニューアブルディーゼルの本格導入や、さらなるエリア拡大などの、持続可能な物流の実現に向けた検討を進める。
 両社はこれまでに、名古屋港を起点にコンテナ輸送を行うトラクター1台の燃料を軽油からリニューアブルディーゼルに代替する実証実験も実施した。
 菱倉運輸は今後も、三菱倉庫グループがマテリアリティー(重要課題)の一つに掲げる気候変動対策と環境保護の取り組みの強化を積極的に推進する。