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25/09/25

三菱ふそう、EV整備向けの高電圧対応作業服 26年海外で導入開始

 三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市、カール・デッペン社長兼CEO)はEV整備専用の作業服「ARCTECT GEARforEV」を、ミドリ安全や日本ゴアと共同開発した。高電圧対応の現場での安全性と作業性の両立を図る。2026年、海外の複数のFUSOサービス拠点で導入する。
 アーク熱に対する防護性に軽量性・透湿性も備えた日本ゴアの生地を採用して、着心地と作業性につなげた。さらに、ミドリ安全の安全衛生保護具の開発の知見を生かし、高電圧作業環境での安全性を確保した。複数の国際規格認証も取得した。
 従来の内燃機関車と異なり、EVの整備では高電圧システムへの対応が必要となる。特にバッテリーを扱う際には、感電やアーク放電などの事故リスクがある。このため、三菱ふそうはEV機構の深部に触れる業務では高電圧対応の作業服を着用することが安全上不可欠と位置付けている。
 EV対応業務専用の作業服は世界初という。また、ミドリ安全は26年夏をめどに、同様の機能を持った製品を法人向けに発売する。

「ARCTECT GEARforEV」のブルゾンとパンツ