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25/09/25

成田空港、年度内に自動物流道路の実証実験

 成田国際空港(本社・千葉県成田市、藤井直樹社長)は今年度、自動物流道路の実証実験を実施する。空港内の貨物施設を起点に自動物流道路を整備することを目指す。千葉県や搬送機器関連企業と連携して年度内に取り組む。空港周辺で、現行の自動運転技術による搬送機器を複数使って実験する。自動物流道路の実現に必要な技術などについて検証する。
 成田空港は2028年度末の供用開始に向けた「第2の開港」として、滑走路の新設・延伸や関連施設の整備を進めている。これに合わせて、空港内・隣接公道・隣接地域を含めた物流の自動化・標準化を図る。一体的な自動物流道路システムを構築して、効率性・生産性の大幅な向上につなげる。
 今年6月に策定した「成田空港『エアポートシティ』構想」で、物流分野の効率化・高度化に向けて自動物流道路を整備することを掲げた。また、同実証実験は国土交通省の「2025年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択された。
 自動物流道路は、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システム。物流危機やカーボンニュートラルの実現などの社会の変化に対応することを目的としている。

自動物流道路(イメージ)出所:国土交通省