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25/09/19

日野自、燃料電池大型トラック「日野プロフィアZFCV」10月に発売

 日野自動車(本社・東京都日野市、小木曽聡社長)は10月24日、高圧水素を燃料とする大型トラックの量産モデル「日野プロフィアZFCV」を発売する。環境性能と実用性の両立を目指し、トヨタ自動車と共同開発した。
 水素充填時間は15~30分で、幹線輸送に実用的な航続距離650キロメートルを確保しているという。市販化で商用車の電動化ニーズに応え、カーボンニュートラルと水素社会の実現に貢献する。
 日野の大型トラック「日野プロフィア」をベースに、シャーシは燃料電池車向けに最適な設計とし、荷台スペースと積載量の最大化を図った。パワートレーン(動力系)はトヨタの燃料電池車「ミライ」のFCスタックを大型商用車向けに改良して2基搭載し、日野の大型車・電動車技術と走行制御を導入した。
 商用車の電動化の中でも、特に幹線輸送に使われる大型トラックには十分な航続距離と積載量、そして短時間での燃料供給が求められる。このため日野は、水素を燃料として発電する燃料電池車が有効と位置付けている。
 日野は2023年、同モデルの走行実証車を製作した。パートナーのアサヒグループジャパン、西濃運輸、トヨタ自動車、ネクスト・ロジスティクス・ジャパン、ヤマト運輸と共に、各社の物流業務で使用しながら走行距離のべ40万キロメートル超の実績を重ねてきた。

10月24日発売の「日野プロフィアZFCV」