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25/09/11
東レ×T2、自動運転トラックで石油化学品輸送へ公道実証 代替燃料の検証も
東レ(本社・東京、大矢光雄社長)とT2(同・同、熊部雅友CEO)は9月16日から、関東ー関西の高速道路の一部区間で、自動運転トラックによる石油化学品輸送の実証実験を開始する。トラックドライバー不足が深刻化する中、27年のレベル4自動運転実用化に向けた取り組み。

東レの製品を積載し、自動運転トラック幹線輸送について検証する
東レ製品のABS樹脂トヨラックを積載し、東レ千葉工場(千葉県)から、関西の物流拠点の渋沢倉庫茨木営業所(大阪府)へ輸送する。自動運転の運行区間は、東名高速道路の神奈川県綾瀬市の綾瀬スマートインターチェンジ(IC)から新名神高速道路の大阪府茨木市の茨木千堤寺ICまでの約440キロメートルを設定している。
貨物を積載した幹線輸送での自動運転の走行ルートや走行リードタイム、想定した作業手順の有効性、低炭素燃料を使った輸送の有効性を検証する。
2026年4月までに計4回、ドライバーが乗車する自動運転レベル2相当で行う。特定条件下でシステムが全ての運転操作を行うレベル4自動運転トラックでの幹線輸送に向けて、協業の可能性を検討する。
さらに、同実証ではT2が石油業界7社と合意したカーボンニュートラル燃料の利用拡大を目指す枠組みを活用する。宇佐美鉱油と三和エナジーから軽油にバイオ燃料を5%未満混ぜた「B5軽油」、伊藤忠エネクスから廃食油や廃動植物油脂を主原料とした「リニューアブルディーゼル燃料」の提供を受ける。東京都の「GX関連産業創出へ向けた早期社会実装化支援事業」に採択され、これらの燃料を試験的に使用する。給油オペレーションの改善につなげる。