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25/09/09
JPR、明星食品のイオンPB向け即席麺輸送で一貫パレチゼーション
日本パレットレンタル(=JPR、本社・東京、二村篤志社長)は、イオンのプライベートブランド「イオントップバリュ」で明星食品が生産する即席麺の輸送に、JPRレンタルパレットによる一貫パレチゼーションを導入した。
標準規格化したパレットを、複数の企業がレンタル方式で共有する仕組み。トラックドライバーの荷役作業時間を短縮し、物流の持続可能性の向上につなげる。
JPRが明星食品にレンタルパレットを供給し、製造ラインに投入する。トップバリュの即席麺を積載したパレットは、明星食品の拠点に輸送・保管後、そのままイオンの物流センターに納品される。使用後は、他メーカーが納品時に使用したレンタルパレットと共にJPRがまとめて回収する。
今年5月に運用を開始した。約3カ月で、トラックドライバーの納品時のトラック1台当たりの荷役作業時間を従来比約70%短縮した。また、自社パレットでの運用と比べて回収業務・パレット管理の手間が抑制されることを確認した。イオンの物流センターでの入庫作業効率の改善に加え、納品車両の待機(順番待ち)発生を低減する効果も得たという。
即席麺業界では、製品が軽量なことからパレットを使用しないバラ輸送が一般的。一方、明星食品は深刻化するトラックドライバー不足への対策としてパレット輸送の導入を検討していた。今回の取り組みに先立って一部で自社パレットによる届け先への輸送を実施していたが、パレットの管理や届け先からの回収などの運用面での課題を抱えていた。

標準規格化されたパレットで物流の持続可能性の向上を図る