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25/09/04
福通など、メニコン向け物流センターに倉庫自動化システム導入
福山通運(本社・広島県福山市、熊野弘幸社長)、メニコン(同・名古屋市、川浦康嗣社長)、IHI物流産業システム(同・東京、川田基浩社長)、エグゾテック日本(同・同、立脇竜社長)の4社は2026年下旬にも、仏エグゾテックが開発した倉庫自動化システム「スカイポッド」を福通が所有・運営するメニコン向け物流センター(千葉県八千代市)に導入し稼働を開始する。
スカイポッドは、前後左右上下の3次元方向に走行可能なロボットが、対象商品をピッキングし、作業者の元へ搬送する倉庫自動化システム。属人的な作業に比べ、保管効率・出荷速度・作業品質を飛躍的に向上させることが可能。今回導入されるのは、25年2月にリニューアルされた次世代モデルで、日本国内では初の導入。
次世代モデルは、従来モデル比で出荷処理能力を最大50%、保管密度を約30%向上させている。オーダーごとの優先度や配送ルートを考慮した出荷順序の最適化、バッファー機能、ECと店舗向けを単一システムで処理可能なオムニチャネル対応、モジュール構成による段階的な拡張と高い稼働率などの付加価値機能により、ピーク時の安定運用とリードタイム短縮、サービスレベル向上に貢献する。
メニコンと福通は、26年3月期下半期に予定するメニコンのマレーシア新工場の稼働開始に伴う物量増加への対応と、将来の人手不足に備えた省人化推進を目的とし、次世代スカイポッドの導入を採用した。
導入施設は福通の千葉八千代支店で、保管ビン数は1万810ビン、ロボット台数は73台。主な用途は倉庫内商品のピッキング。

スカイポッドのイメージ