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25/08/26

三井倉庫HD、ヤンマーロジスに輸出業務効率化支援の「LVL」導入

 三井倉庫ホールディングス(本社・東京、古賀博文社長)はこのほど、グループ会社の三井倉庫がヤンマーロジスティクスから受託する物流業務に、輸出業務の効率化を支援する「LVL輸出業務管理サービス」を提供した。
 同サービスは、物流最適化を支えるSCM(サプライチェーン管理)デジタルプラットフォーム(基盤)「LVL(ロジスティクス・バリュー・リンク)」をベースに開発。ヤンマーロジから受託する物流業務の一部輸出業務で稼働している。
 従来、輸出船積書類の作成業務では、書類ごとに異なる書式やプラットフォームを使用するため、作成方法のばらつきや保管場所の分散が課題となっていた。同サービス導入により、書類作成方法の統一やクラウド上での書類の一元管理・整理が可能となり、物流データの蓄積、書類の検索と担当者間の共有が容易になったという。
 また、荷主側の受注システムと同サービスのデータを連携させることで、受注明細単位で船積み手配の進ちょく照合が可能となり、受発注管理側の利便性向上にも寄与している。
 同サービスの主な特徴は①輸出船積み書類の作成②クラウド保存による貿易書類の一元管理③輸出船積み手配から各種作業の進ちょく確認④荷主側の受発注システムとの輸出船積データ連携――など。
 ヤンマーロジにとっては、輸出船積み業務の属人化から標準化への転換、生産性向上、システム連携による進ちょく状況可視化などのメリットがある。
 三井倉庫HDは「SCMの業務課題を解決するサービス提供を通して、物流業務の効率化と付加価値の向上、新たな物流価値の創出を目指す」としている。