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25/08/20
自動運転トラ実証、東北道に優先レーン 10月設備工事着手
国土交通省は10月、東北自動車道の一部区間に自動運転車優先レーンの設置工事を始める。早ければ今年度中にも、東北道で自動運転トラックの実証実験を開始する。
東北道佐野サービスエリア(SA)―大谷パーキングエリア(PA)間約40キロメートルの6車線区間に設ける。上下線に指定標識を計18カ所、電光表示板を計12基を設置する。
佐野SAと大谷PAに自動と手動運転の切り替え拠点を計4カ所設置する。また、佐野SAの下り線と大谷PAの上り線の出口付近に、自動運転トラックの本線合流をサポートする「合流支援システム」を設置。都賀西方PAの上下線の出口付近に、本線に合流する一般車両をサポートする「被合流支援システム」も設置する。
多機能ポールで路面を監視

多機能ポールで道路情報を収集し、先読み情報として提供する(画像提供:NEXCO東日本)
国の自動運転実証とは別に東日本高速道路(NEXCO東日本)は同月から、「多機能ポール」=図=と呼ばれる設備設置の工事を開始する。東北道鹿沼インターチェンジ(IC)―宇都宮IC間に300メートルの間隔で路肩に69基設置する。可視光と赤外線二つのカメラを搭載し、日中や夜間、気象を問わず路面を監視できる。路面状況を先読みし、道路管制センターから走行中の自動運転トラックに情報を送ることで、余裕を持った車線変更や速度調整、適切な手動運転の切り替え判断に活用することを想定している。2026年から独自で検証を始める。国の実証実験でも活用する方針だ。