- 物流企業
25/08/19
阪急阪神エクス、東京都のSAF活用促進事業の代理店に
阪急阪神エクスプレス(本社・大阪市、谷村和宏社長)は7月23日、東京都の「企業のスコープ3対応に向けた航空貨物輸送でのSAF活用促進事業」で、SAF(持続可能な航空燃料)を活用した航空貨物輸送を促進する貨物代理店に選定された。2025年7月~26年3月までの期間中、同社を通じてSAFを利用した航空貨物輸送を行う都内企業に「CO2(二酸化炭素)削減証書」が発行されるとともに、SAF利用時の追加費用が助成される。
SAFは廃食油、サトウキビなどのバイオマスや都市ごみ、廃プラスチックから生産される燃料。貨物輸送の中でも二酸化炭素排出量が多いとされる航空輸送の脱炭素化に向けて、都は24年に同事業を開始した。SAFを利用して航空輸送を行う都内企業に対し、貨物代理店を通じてSAF利用時の追加費用を助成する。阪急阪神エクスはこのほど25年度の事業に申請して選定された。
企業活動の脱炭素化では、企業自ら温室効果ガスを直接排出する「スコープ1」、他社から供給された電気などの使用に伴って間接排出する「スコープ2」に加えて、自社製品の貨物輸送のサプライチェーンの中で発生するなどの企業活動に関連して間接排出する「スコープ3」の二酸化炭素削減も求められている。