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25/08/19

ヤマト運輸×アルフレッサ、医薬品配送の実証実験を開始

実証で使用する断熱・保冷機能付きの輸送用機材と小型EVトラック

 ヤマト運輸(本社・東京、阿波誠一社長)とアルフレッサ(同・同、福神雄介社長)は8月18日、医薬品配送の実証実験を開始した。近年の異常気象による猛暑下でも医薬品を安全・確実に配送するため、小型EVトラックと断熱・保冷機能付きの輸送用機材を活用する。
 実証実験は8月29日まで、アルフレッサ府中事業所(東京都府中市)の担当病院向けの医薬品配送で、日野デュトロZEV(最大積載量1トン)を使用する。ヤマト運輸が、小型モバイル冷凍機「D―mobico」を搭載した断熱・保冷機能付きの輸送用機材を提供する。医薬品が入ったケースを同機材に積み込み、同機材を小型EVトラックに積み込み定温配送し、納品先の病院で降ろして、移動して届ける。
 同機材を使用した医薬品配送時の温度品質の確保と配送業務、1トントラック使用による配送効率の向上効果、EV使用による温室効果ガス排出量の低減効果を検証する。
 実証データを基に、アルフレッサは使用機材や配送業務を検討する。また、D―mobicoは電気を駆動源としているため、既に導入済みのEV、省エネのためのエネルギーマネジメント(管理)システムに加え、太陽光発電設備の導入も視野に入れ、消費電力を再生可能エネルギーで賄うことも検討する。ヤマトグループは「EVライフサイクルサービス」のラインアップに、今回の実証で使用する機材の追加を検討する。

                             実証のイメージ