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25/08/12

東海クラリオン、トレーラー向け巻き込み警報カメラが全ト協の助成対象に

巻き込み警報カメラシステム「エーカム3」

 東海クラリオン(本社・名古屋市、安部源太郎代表取締役)は8月1日、全日本トラック協会の「安全装置等導入促進助成事業」で、巻き込み警報カメラシステム「AーCAM(エーカム)3」が側方衝突監視警報装置の助成対象装置として認定された。
 従来製品の大型単車用・トレーラー用の機能を統合して開発した。同助成事業の側方衝突監視警報装置で、単車だけではなくトレーラーにも装着が認められた装置は全国初という。
 AIとカメラを掛け合わせてドライバーの死角をカバーするシステム。画像解析で歩行者や自転車などを検知し、警告音・インジケーター、モニター表示でドライバーに通知する。
 検知範囲が広く、歩行者や自転車の接近を早期に気付ける。左側だけではなく右側にも設置可能で、車両の運用や用途に合わせて柔軟に対応できる。カメラユニットは小型で取り付けやすく、見た目もすっきりしている。

トレーラーにも取り付け可能。人を検知するとインジケーターが点灯する

 「巻き込み事故は、一つの見落としが重大な被害につながる深刻な課題」と同社。「3」は2026年8月までに2000台の導入を目指す。運送業界全体の安全対策の強化に貢献する。
 同社は23年4月、大型単車用とトレーラー用のエーカムの提供を開始した。24年4月、全ト協の同事業で、大型単車用が側方衝突監視警報装置の助成対象に認定された。一方、トレーラー用はこれまで検知範囲の項目で審査基準を満たしておらず、助成対象外となっていた。