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25/08/06

国交省、北海道新幹線延伸でも「貨物鉄道維持すべき」

 北海道新幹線の札幌延伸でJR北海道から経営分離する函館―長万部間の貨物鉄道について、国土交通省は7月25日の有識者検討会議で「維持すべき」との方針を示した。
 国交省が同日提示した、北海道新幹線の札幌延伸に伴う鉄道物流の在り方に関する中間取りまとめ案に盛り込まれた。札幌延伸に伴い経営分離する区間のうち、函館―長万部間は貨物鉄道が走行するルートで、廃止になれば北海道と本州を結ぶ物流に影響が出ることが指摘されていた。
 ただ、国交省は貨物鉄道を維持する上で「検討すべき課題もある」としている。線路の保有者を誰にするのか、線路の維持管理費用は誰が負担するのか、点検・保守を行う人員の確保と育成をどうするのかといった課題が上がっている。2038年度末以降、新幹線が延伸する見込みで、国交省は延伸区間が開業するまで課題への対応を検討していく。