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25/08/05
パルタックと大王製紙、T2と共同で自動運転トラックで幹線輸送実証
化粧品・日用品卸大手のパルタック(本社・大阪市、吉田拓也社長)、大王製紙(同・東京、若林頼房社長)、自動運転技術のT2(同・同、熊部雅友CEO)の3社は7月3日、自動運転トラックを使った幹線輸送の実証実験を関東―関西間の高速道路一部区間で開始した。トラックドライバー不足が深刻化する2024年問題の解決に向け、長距離輸送の効率化を目指す。
大王製紙のエリエールブランドのトイレットペーパーなど日用品の自動運転トラック輸送について、輸送に合わせた発注タイミングや積載率向上に向けた発注数量の調整、運行スケジュールに合わせた入庫時間の調整を行う。実験用車両はT2が提供する。
実証実験は、大王製紙の厚木DC(神奈川県)からパルタックのRDC堺(大阪府)への往路と、大王製紙の西淀川DC(同)からパルタックのRDC関東(埼玉県)への復路で実施。
3社は将来的に、限定条件下でシステムが全操作を行う「レベル4」自動運転トラックによる幹線輸送を目標としている。今回の実証ではT2が開発した「レベル2」自動運転トラックを使用し、ドライバーが乗車して安全を確保する。レベル2では、ハンドル、アクセル、ブレーキ操作をシステムが行う。
3社は今回の実証結果を基に課題を抽出し、運用を確認した上で、今後の自動運転実現に向けて取り組みを進める方針。

実証実験のイメージ