- 物流企業
25/08/01
日新、医療分野の物流の品質向上・迅速性へ新幹線で細胞を輸送
日新(本社・横浜市、筒井雅洋社長)は7月1~2日、横浜市―青森市間で、新幹線を利用したヒト骨髄由来間葉系間質細胞のテスト輸送を実施した。
同社、千代田化工建設、東京海上日動火災保険の3社共同の取り組み。医療分野で、さらなる輸送品質の向上と迅速な物流サービスの提供を目指す。

高機能保冷容器を活用して新幹線輸送する
輸送区間は、7月1日が横浜市―東京駅―新青森駅間、同2日が新青森駅―東京駅―横浜市間。往路はハンドキャリーで、復路は新幹線輸送
細胞の超低温輸送ニーズに対応するため、パナソニックの高機能保冷容器「VIXELL」を使用し、JR東日本の新幹線荷物輸送サービス「はこビュンQuick」で東京駅―新青森駅間を新幹線輸送した。
新幹線の活用で定時性が確保できる他、トラック輸送に比べて利便性が高いことを確認した。保冷トラック・保冷容器でのハンドキャリーで多くの時間をかけて少量の荷物を輸送していた案件を新幹線荷物輸送サービスに置き換えて、担い手不足への対応や環境負荷低減につなげる。
医薬品・メディカル分野の輸送では、創薬技術の向上や再生医療の普及で温度・衝撃などの取扱管理を伴う需要が拡大している。一方、労働人口の減少や物流2024年問題などの課題で輸送時間・コストの増加が懸念されている。