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25/07/25

日通×JR貨物、コマツ私有コンテナで建設・鉱山機械用部品を鉄道輸送

 コマツが運用する20フィート私有コンテナ

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)とJR貨物(同・同、犬飼新社長)は、コマツの粟津工場(石川県小松市)から茨城工場(茨城県ひたちなか市)への建設機械・鉱山機械用部品の輸送で、コマツの20フィート私有コンテナによる鉄道輸送に取り組んでいる。貨物の特性に合わせて設計された専用コンテナを活用することで、積載効率の向上と輸送の安定化につなげる。
 日通、JR貨物、コマツ、コマツ物流の4社は昨年度、この取り組みに向けた協議会を立ち上げた。国土交通省の物流効率化法に基づく事業認定を受け、モーダルシフト加速化緊急対策事業に採択された。
 コマツが最大10トンまで積載可能な20フィートコンテナ6基を新造し、今年3月、両工場間の約600キロメートルの輸送区間で、新たな輸送スキーム(枠組み)での鉄道輸送を開始した。トラックドライバー不足の改善に寄与するとともに、年間約160トンの二酸化炭素排出量削減を見込んでいる。
 コマツではこれまでも、小山工場(栃木県小山市)―粟津工場間や郡山工場(福島県郡山市)―大阪工場(大阪府枚方市)間で鉄道輸送に取り組んできた。一方、粟津工場で生産している変速機の一部は既存のコンテナの積載重量制限(最大5トン)やサイズによる制約があり、鉄道輸送と長距離トラック輸送の併用となっていた。

        輸送の枠組み。鉄道輸送区間は、金沢貨物ターミナル駅―水戸ORS(オフレールステーション)間