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25/07/18
T2、自動運転トラックの日中運行や遠隔監視の実証実験を開始
T2(本社・東京、森本成城CEO)は7月中旬以降、自動運転トラックの日中運行や遠隔監視の実証実験を実施する。日中運行は福山通運・三井倉庫ロジスティクス、遠隔監視はKDDI・三井住友海上・日本郵便と連携して検証する。
7月23~24日、関東―関西間の高速道路の一部区間で、福通と三井倉庫ロジの貨物をT2の自動運転トラックに積載し、日中時間帯の運行ダイヤで切り替え拠点の通過時間などを確認する。
7月中旬以降、関東―関西間の高速道路の一部区間で、遠隔での車両監視や緊急時の対応の手順を確認する。KDDIが通信ネットワーク・遠隔監視システムを提供し、正常監視・異常時の切り分け対応、三井住友海上が緊急時の対応・現場駆け付け・レッカー手配を担う。日本郵便は高速道路外の一時退避場所を提供する。
両実証は、ドライバーが乗車してレベル2相当で実施する。
関東―関西間の長距離輸送は現在、夜間の時間帯に集中しており、ドライバーの拘束時間を踏まえると往復に2日以上かかっている。ドライバーの乗車を必要としない「レベル4」(特定条件下でシステムが全操作を行う自動運転)自動運転トラックで日中の時間帯を有効活用することで、運行を1日に短縮して輸送能力の増大が期待できるという。
また、レベル4自動運転によるトラック幹線輸送では、インターチェンジ付近や直結するエリアに、一般道での有人運転と高速道路での無人運転の切り替えを行う拠点の設置が前提となる。時間帯によっては切り替え拠点の受け入れ能力を超える恐れがあり、運行ダイヤの適正化が課題となっている。また、運送各社は日中、一般道での集荷・配送に集中していて幹線輸送する荷量が夜間と比べて少ないため、この確保も必要となる。

自動運転トラックの日中運行を検証する