- 物流機器メーカー
25/07/17
両備システムズ、トラックバースの在車検知システムを提供開始
両備システムズ(本社・岡山市、松田敏之社長)は、トラックバースの在車検知システム「ITパーキングforトラック」の提供を開始した。AIによるトラックの自動検知と遠隔管理で現場の人員配置を最適化し、業務効率化につなげる。物流業界の人手不足・荷待ち時間の解消を支援する。
IPカメラとAI画像解析技術を活用して接車状況を自動検知する仕組みで、バースごとの入出庫状況や滞留時間を把握し、遠隔での監視・運用ができる。トラック特有の前部だけではなく、後部からの車両形状に対応し、正確な識別が可能という。在車管理の効率化で荷待ち時間の短縮や場内運用の最適化を支援する。遠隔監視・運用機能で現場の常駐人員を減らし、複数バースの運営を一括で効率的に管理できる。
バース入退場管理システム「Rチームス」などの他の物流サービスと組み合わせることで入場から退場までの場内運用全体をトータルで最適化できる。ITパーキングシリーズはこれまで、商業施設やオフィスビルなどを中心に導入実績を重ねてきたが、今後は物流分野への展開を本格化する。複数拠点での統合管理・無人化支援・防犯活用などの多面的な用途への展開を視野に入れて製品の機能向上・導入拡大を進める。
また、7月23~25日、東京ビッグサイトで開催される「第5回交通インフラ設備機器展」に出展する。
物流業界では、トラックドライバーの1運行当たりの荷待ち時間や荷役作業時間を2時間以内に抑えるよう、国から荷主事業者に対するガイドラインが示されている。物流センターや倉庫などの現場では、トラックの荷積み・荷降ろし時間を短縮し、適切に管理することが求められている。
