- 物流施設
25/07/15
サンケイビル、埼玉・春日部に初の冷凍冷蔵倉庫27年3月しゅん工へ
サンケイビル(本社・東京、飯島一暢社長)は2027年3月末、埼玉県春日部市に冷凍・冷蔵倉庫「サンケイロジ春日部」をしゅん工する。物流施設ブランドのサンケイロジシリーズ初の冷凍・冷蔵専用物流施設の開発となる。市場環境の変化と冷凍・冷蔵ニーズの高まりに対応する。
所在地は春日部市下柳。敷地面積は約5594平方メートル。4階建てボックス型で、延べ床面積は約1万2614平方メートル。貸床面積は約1万1233平方メートル。各階に5度帯の冷蔵倉庫とマイナス25度帯の冷凍倉庫を配置する。2階は温度可変(マイナス25度~10度)で、多様な利用方法に対応できる。また、省エネ性能に優れた水冷式の冷却設備を採用し、入居企業の運用コストの低減につなげる。賃料は1坪(3・3平方メートル)当たり8800円に設定。
東北自動車道の岩槻インターチェンジ(IC)から約11・8キロメートルの場所に位置する。国道16号に面しており、国道16号と新4号国道の結節点の庄和ICにも近い。周辺には「イオンモール春日部」などの商業施設もあり、雇用確保にも有利と見られる。
市街化調整区域の庄和インター周辺地区で、都市計画法による区域指定の下で開発できる最後のタイミングでの建設と位置付けている。同区域指定は26年4月に廃止される見込み。今後は同エリアでの新規物流施設の開発は困難になるため、希少な計画という。
同社は今後、千葉県の千葉市や松戸市でも冷凍・冷蔵倉庫を開発する方針。拡大する食品物流需要や老朽化施設からの移転ニーズに応える。

「サンケイロジ春日部」外観イメージ