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25/07/10

ダイセー倉庫運輸、愛知県小牧市の新拠点に倉庫集約で物流効率化

 ダイセー倉庫運輸(本社・愛知県小牧市、田中毅社長)は7月7日、「小牧第3物流センター」を愛知県小牧市に新設した。同市内に分散していた倉庫の一部機能を集約し、物流導線を効率化。トラックドライバーの待機時間短縮を含め、2024年問題への対応を強化する。

「小牧第3物流センター」外観

 所在地は小牧市三ツ渕原新田西新塚115ノ1。敷地面積は約3万510平方メートル。2階建てで、延べ床面積は約3万1428平方メートル。同社の最大規模の拠点となる。海上コンテナ専用バース8基、ドックレベラー6基、移動ラック1万5600パレット、垂直搬送機8基を備える。洗車機や給油所も整備した。
 出荷元の複数倉庫の集約と併せて、天候に左右されない全天候型の設計とすることで、積み込み作業を大幅に効率化する。
 ポリマー製品などの輸入貨物の増加が見込まれる中、海上コンテナバースを、従来の最大2基から8基に拡張した。輸入対応力の強化や、ドライバーの待機時間の削減につなげる。庫内は効率的なレイアウト設計で、従来のセンターの約7割の人員での運用が可能。積み込み作業の効率化に伴い、配送に必要な車両台数も削減する。
 また、年間発電力212万キロワットの太陽光発電パネルを設置し、同拠点の使用電力の55%をカバーする計画。二酸化炭素の排出量は年間146トン削減すると見込まれている。
 同社は自動車部品の配送を強みとしているが、これまでは納品先1社当たり20~30の出荷元からの荷物を1台のトラックでまとめるために複数拠点を巡回し、積み込み作業に平均3時間を要していた。積み込み作業を一カ所に集約することで、政府が掲げる「荷役2時間以内(目標1時間)」の達成を目指す。