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25/07/02

鈴与、インドネシアの倉庫でハラル認証を取得

 鈴与(本社・静岡市、鈴木健一郎社長)は、インドネシア現地法人スズヨインドネシアが運営するチビトゥン倉庫で、同国政府機関のハラル認証を取得した。ハラル製品の保管・荷役・流通加工などハラル物流の体制を整備した。
 同倉庫で取り扱う飲食品・化粧品・医薬品・日用品が対象。肌に触れたり体内に入る製品全般で、ハラル性を維持する内部管理体制などが認められた。同倉庫で管理する製品のパッケージに、正規のハラル認証マークを表示することも可能となった。
 同国では2024年10月、国内製造の飲食品に対するハラル認証が義務化されており、今後は化粧品・医薬品・輸入飲食品などにも段階的に拡大される見通し。グループは現地での顧客ニーズへの対応と、今後拡大が見込まれる非自動車分野へのサービス強化を見据え、昨年9月から同認証取得の準備を進めていた。
 ハラル物流は、製品がハラル(イスラム法上許されたもの)としての状態を物流工程でも維持できるようにする管理手法。保管・荷役・流通加工などの各段階で、非ハラル製品との接触回避や汚染防止、専用エリア・資材などの使用が求められる。ハラル物流体制の整備は、宗教上の要請に応えるとともに、製品の安全性と信頼性を担保する上で重要という。

                ハラル物流への対応が公式に認められた