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25/06/26
日通×JR貨物×T2、自動運転トラック+貨物鉄道の輸送モデル構築へ
NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)、JR貨物(同・同、犬飼新社長)、T2(同・同、森本成城CEO)は、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた新たな輸送モデルの構築を目指す。輸送ルートを複線化して柔軟な輸送力につなげることで、物流の可能性を広げる。

JR貨物とT2が31フィートタイプの共用コンテナを共同開発した
6月20~24日、北海道ー関西間で、雪印メグミルクの常温品を輸送する実証実験を実施した。道内の雪印メグミルクの物流拠点から札幌貨物ターミナル駅(タ)へは日通のトラック、札幌タから都内の隅田川駅へはJR貨物の貨物列車。隅田川駅から高速道路やインターチェンジ前後の一般道を経て、大阪市の百済タへはT2の自動運転トラック。百済タから府内の雪印メグミルクの物流拠点へは、日通のトラックで輸送した。
JR貨物とT2が共同開発した31フィートタイプの共用コンテナを活用し、隅田川駅で貨物列車から自動運転トラックへの直接積み替えを検証した。また、北海道ー関西間での一貫オペレーションや自動運転トラック輸送区間を中心とした輸送品質を確認した。
地球環境問題への対応、物流業界の労働環境改善、労働力不足の解消による持続可能な物流の実現に向けて2024年11月、今回参加した3社に加え全国通運と日本フレートライナーを含めた5社で、取り組みの検討を開始した。今回の実証は、T2が開発したレベル2自動運転トラックによる幹線輸送に取り組み、T2が27年から開始するレベル4自動運転トラックでのモーダルコンビネーションも視野に入れて実施した。