• 物流施設

25/06/24

日本GLP、茨城県境町で物流施設2棟開発の1棟目しゅん工

 日本GLP(本社・東京、帖佐義之社長)は5月、茨城県境町が新たな産業用地として開発する「猿山・蛇池地区開発事業」地区内で、物流施設「GLP境古河Ⅰ」をしゅん工した。同地区で開発する全2棟の1棟目。圏央道沿いの物流拠点集積地での顧客ニーズに応える。
 所在地は境町蛇池西原748。敷地面積は約4万1990平方メートル。耐震鉄骨造4階建てで、延べ床面積は約8万3937平方メートル。ランプウエーを設置し、1・2・3階に接車できる。1階は低床バースを備え、床荷重は1平方メートル当たり2トンで、自動車部品をはじめとする重量物の保管がしやすい区画を導入している。2階は約3300平方メートル以下の複数の小割区画を設けた。3・4階は有効天井高を最大7メートル確保して保管効率を高めている。各フロアに特色ある設備を備え、多種多様な入居企業のニーズに対応する。
 物流や人材派遣を手掛けるオオサカデリバリー、寝具などの直販ブランドを展開するKURUKURU(クルクル)などの3社と既に賃貸借契約をしている。オオサカデリバリーはEC事業者向けのフルフィルメントセンターとして同施設を利用する。また、物流に特化した人材派遣事業で他の入居企業の雇用確保をサポートする体制を構築する。クルクルはEC商品の在庫保管や配送拠点として同施設を利用する。
 圏央道の境古河インターチェンジから約400メートルで、国道354号沿いに立地し、高速道路と一般道双方のアクセスに優れる。また、同エリアは日用雑貨や工業製品などの物流拠点が集積し、自動車や産業用ロボットなどの製造業の工場新設も増加している。
 「GLP境古河Ⅱ」は、BTS(ビルド・ツー・スーツ=特定企業専用)ニーズへの対応も可能な施設として同敷地内で開発を進めており、2棟の総延べ床面積は約16万3000平方メートル。

           「GLP境古河Ⅰ」外観