- 物流企業
25/06/19
高末、統合配車管理システムの運用を開始 荷主とデジタル連携
高末(本社・名古屋市、高村徹郎社長)は、ネバーマイルと共同開発した統合配車管理システム「TLS(タカスエ・ロジスティクス・サービス)」の運用を開始した。1~3トンの中ロット混載輸送サービス「タカスエロット便」を強化する。荷主とのデジタル連携で物流効率化を目指す。
荷主は、オンラインによる輸送発注で伝票や納品書を電子化し、事務作業の負担軽減とペーパーレス化が可能となる。請求書の電子受領やダウンロード機能で紙の請求書の郵送による受領対応が不要となり、受領漏れや紛失リスクを軽減する。社内での受領・回収の作業、請求書支払い処理の手間の軽減にもつながる。
物流企業は受注データの可視化・一元管理で他事業所受注分も含む全体の配車状況をリアルタイムで把握でき、配車業務の効率化が可能となる。さらに、紙ベースで運用していた運行指示や帳票管理のデジタル化で、運行管理の効率化、現場との情報共有の迅速化、ペーパーレス化にもつながる。
動態管理機能の強化に向けて、ドライバーがモバイル端末を携行し、車両の位置や運行ルート、運行状況を即時に把握・共有できる環境を整えている。荷物の追跡や納品状況の確認、納品場所へのルート案内、ドライバーへの指示をシステム上で完結できる。
将来的には、受領書の電子化と電子サイン機能を拡張することで、同社と荷主の双方がデジタル上で納品確認を完結できる仕組みを目指している。受注から配送完了までの一連の処理をデジタル化して業務負荷の軽減を進める。今後は同社と連携する物流企業にも活用してもらえるよう展開し、個社の枠を超えた連携で物流ネットワーク全体の業務効率化・最適化を図る。

統合配車管理システム「TLS(タカスエ・ロジスティクス・サービス)」のイメージ