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25/06/13

佐川急便、完全循環型リサイクルのユニホームへ実証開始

 佐川急便(本社・京都市、笹森公彰社長)は、完全循環型リサイクルによるユニホームの運用実証を開始した。ミズノ、帝人フロンティアと連携し、使用済みユニホームを新たなユニホームへと循環させる資源循環スキーム(枠組み)をつくる。3社で協力し、サステナブルな社会の実現に向けて取り組む。

3社で取り組む循環型リサイクル(イメージ図)

 佐川急便は、ユニホームを環境に配慮した仕様に変更。また、使用済みポロシャツユニホームの安定的供給に向けて検討する。着用状況や着心地、機能性などについてのフィードバックも実施する。
ミズノは、長年供給してきたユニホームを副資材も含めてリサイクルしやすいよう100%ポリエステル製とする。リサイクル素材を使用した製品設計や機能性の改良も進めると共に、使用済みユニホームの回収の効率化を図る。
 帝人フロンティアは、同ユニホーム向けにリサイクル素材を提供し、回収された使用済みユニホームをケミカルリサイクルによってリサイクルポリエステル原料へと再資源化する。効率の良い「繊維to繊維」システム構築を検討し、リサイクル素材を使用した高機能素材を開発する。
 同スキームは、実効性や品質、安全性などを確認する実証段階として運用する。本格展開に向けて、物流現場での着用試験や運用面での検証を進める。