- 統計・データ
25/06/13
物流不動産・調査、EC拡大が需要をけん引
プロロジスの調査によると、物流施設需要は、ECの拡大が貢献している。米国小売の売上高増加をECの拡大が支えている一方で、実店舗は規模が縮小し、売上高の伸びも少なかった。
ECは2024年、米国小売売上増加部分の56%を占めて前年比8・0%増加。また米国での物流スペースの稼働面積は過去5年間で12%増加している。一方で、実店舗の販売は1・8%の増加にとどまった。
ECの拡大が、拠点の在り方にも影響を与えている。コロナ前と比較し、物流スペースの稼働面積が12%増加し、サービス業を除く小売店は2・4%減少した。
拡大をけん引する中国系の通販企業は、米国内での販売事業者の取り込みや、物流拠点網の拡大を進めている。中国系の3PL企業が多く米国に進出し、特に南カリフォルニアや北東部などで存在感を持ちつつある。