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25/06/10
中野国交相、不適切点呼「極めて遺憾」 輸送の安全確保揺るがす

「多数の郵便局で点呼不備があり、極めて遺憾」と中野国交相
中野洋昌国土交通相は6月6日の会見で、全国の郵便局での不適切な点呼を受け、日本郵便の貨物自動車運送事業許可を取り消す方針を固めたことについて「点呼は安全の要。日本郵便が多数の郵便局で点呼を適正に実施せず、事業を行っていたのは輸送の安全確保を揺るがすもので、許可取り消しの方針を固めることになった」とした。
国交省は不備のあった郵便局119局に特別監査を行い、点呼の未実施、点呼記録の不実記載が82局で行われていたと確認した。中野国交相は「点呼はドライバーが疲労や酒気帯びにより、安全運転できない恐れがないか確認するもの」とした上で、多数の郵便局で適切に行われていなかったことを「極めて遺憾」とした。
また、緑ナンバー車両約2500台が許可取り消しの対象となるため、日本郵便によると物流への影響はないという。
中野国交相は、日本郵便に安全確保の体制を再構築し、物流の提供に支障が出ないよう対応を求めた。その上で「協力会社確保に困れば、国交省もサポートする」とした。