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25/06/06

佐川GL、半導体関連の物流対応へ熊本県菊池市に新倉庫

 SGホールディングスグループの佐川グローバルロジスティクス(=佐川GL、本社・東京、坂上公彦社長)は6月1日、熊本県菊池市に新倉庫「菊池営業所」を開設した。半導体メーカーの工場稼働に伴って急拡大している半導体関連の物流需要に対応する。物流の面から地域産業を支える。
 所在地は菊池市旭志伊坂西大笹717ノ1。2024年11月に菊池市と締結した立地協定に基づき、倉庫・バース約5990平方メートル、事務所約140平方メートルを借り入れた。帯電防止設備を設置しており、精密機器や半導体製造装置の部品保管などの特定のニーズに対応した物流サービスを提供する。
 博多港や下関港からの船舶輸送の際には、福岡県内の同社営業所を輸出前の一時保管場所として活用することも可能。また、将来的に熊本県で半導体関連企業のさらなる集積が見込まれる中、菊池営業所は門前倉庫や県内配送の一時保管倉庫としての活用にも対応する。在庫集約による管理負荷の軽減、ジャスト・イン・タイム納品による生産性向上を図る。
 グループは今年度から開始した中期経営計画で、重点戦略の一つに国内ロジスティクスの付加価値向上を掲げている。半導体などの成長領域商材をターゲットとしたサービス展開に注力する。これまで培ってきたノウハウを活用し、高付加価値な物流サービスの提供を目指す。

               新倉庫「菊池営業所」外観