- 物流企業
25/06/02
ヤマト運輸、熱中症対策のファン付きベスト導入拡大

新たに約7万5000着を貸与する
ヤマト運輸(本社・東京、阿波誠一社長)は6月、トラックで集配業務を行うセールスドライバーと作業職の社員を対象に、ファン付きベストの導入を拡大する。熱中症対策の強化を図る。
同社は2021年、セールスドライバーにファン付きベスト約6500着の貸与を開始した。今回は新たに約7万5000着を貸与する。ファンの取り付け部分は、運転の妨げとならないよう背面から側面に7センチずらした仕様に改良した。
また、全国の事業所に「暑さ指数」を測定する機器計約3000台を設置し、熱中症リスクを感知するウエアラブル端末の実証を一部エリアで開始する。熱中症対策としての有効性を検証し、データを集計することで今後の対策につなげる。
近年、記録的な猛暑となる年が増加傾向にあり、熱中症のリスクも高まっている。また、6月1日には労働安全衛生規則が改正され、職場での熱中症対策が義務化された。