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25/05/27

DHL、国産SAFによる定期航空貨物輸送を中部国際空港で開始

 DHLジャパン(本社・東京、トニー・カーン社長)は5月23日、中部国際空港セントレアで、国産SAF(再生航空燃料)を使用した定期航空貨物輸送を開始した。同空港が呼び掛けた「セントレアを起点としたSAFサプライチェーン」に参画し、地域と連携した持続可能な航空輸送の推進を図る。
 同サプライチェーンは、地元の廃食用油の回収からSAFの製造、空港での供給、SAF使用による低炭素輸送までを一貫して地域や国内で完結する循環型・持続可能な燃料供給体制。空港・航空会社・産業界・自治体が連携することで、地域に根差した脱炭素化の実現を目指している。
 国産SAFは、コスモ石油・日揮ホールディングス・レボインターナショナルの合弁会社SAFFAIRE SKY ENERGYが、今年4月から堺市内のプラントで製造している。DHLは今年1月に締結したコスモ石油マーケティングとの契約に基づき、年間720万リットルの国産SAFをセントレア発の貨物便に使用する。国産SAFを使用した定期航空貨物輸送は、日本初という。

             セントレアを起点としたSAFサプライチェーンの概念図