- 統計・データ
25/05/23
自転車利用者の4割超、トラック左折で「ヒヤリ」 東海クラリオン調べ
自転車利用中にトラックや大型車による左折事故の危険を感じた経験がある人は約44%=グラフ、トラックドライバーが目視と勘で距離を測ることを知らない人は約61%に上ることが、車載器専門商社の東海クラリオンの調査で分かった。
大型車両は左折時、内輪差を考慮して少し直進してから方向を変えるため、直進する自転車が運転席からの死角に入り込むと重大な事故に発展する恐れがある。東海クラリオンは、大型車両側と自転車側の双方に「後方から自転車が近づいているかもしれない」「前方のトラックは左に曲がるかもしれない」という「かもしれない運転」を呼び掛けている。
同調査は、大型車両の死角に対する理解度を把握し、事故防止を啓発するのが目的。
全日本トラック協会の昨年1年間の交通事故統計分析によると、事業用トラックが第一当事者となる交差点での死亡事故・重傷事故で、左折事故の9割近くが対自転車となっている。東海クラリオンは大型車両による左折巻き込み事故の防止に取り組む中、同調査を通じて、特に歩行中よりも自転車利用中の「ヒヤリ・ハット」が多いのではないかという仮説を検証した。
調査は今年5月2~15日、「左折事故・巻き込み事故に関する意識調査」として、1~4週間に1回以上自転車を利用する全国の10~90代の男女を対象にウェブアンケートを実施し、840人の回答をまとめた。