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25/05/20

日通、中東欧地域向け海上輸送サービス「ウィーン混載」を開始

 NXグループの日本通運(本社・東京、竹添進二郎社長)はこのほど、同グループのカーゴパートナーと連携し、日本発・中東欧地域向けの海上輸送サービス「ウィーン混載」を開始した。中東欧に広いネットワークを持つカーゴパートナーのウィーンコンテナ・フレート・ステーション(CFS=輸出入コンテナ専用の上屋)を起点としたクロスドック方式による混載サービスにより、増加する中東欧地域への輸出貨物需要に対応する。
 新サービスは、日本国内主要港の東京、横浜、名古屋、神戸、博多、門司の各港から中東欧地域のウィーン、グラーツ、リンツ、インスブルック、ザグレブ、プラハ、ブダペストなど26カ所の仕向け地への輸送が対象。ウィーンCFSまでは、北欧州向け直行船「FP1」を利用したコンテナ一貫輸送を実施し、ウィーンCFSでコンテナから貨物を降ろした後は各仕向け地へ輸送する。従来サービスに比べ平均20~30%のコスト削減を実現する。
 中東欧地域への輸出では、日本発の混載サービスの選択肢が限られていることや、リードタイムの不確実性が課題だった。NXグループは、この課題に対応するため新サービスを開始した。