- 物流施設
25/05/12
日本GLP、26年8月 「GLP熊本菊池」をしゅん工
日本GLP(本社・東京、帖佐義之社長)は2026年8月末、熊本県菊池市に「GLP熊本菊池」をしゅん工させる。全館空調設備を備えた2階建てボックス型施設で、精密機器などを取り扱うニーズに対応する。
建設地は熊本県菊池市旭志川辺下蛙石。敷地面積は約1万9000平方メートル。2階建てで、延べ床面積は約1万8000平方メートル。着工は今年7月。1社単独使用を想定している。
1階片面バースには10トントラック19台、4トントラック29台が同時接車可能。全館に空調設備を完備。垂直搬送機2台を設置するほか、乗用車約100台分の駐車スペースを整備する。今後の開通が予定される中九州横断道路の大津西インターチェンジから2・8キロメートル、国道325号沿いに立地し、熊本空港から約12キロメートル、九州縦貫道から約15キロメートルと、九州全域をカバーする広域配送拠点を担うことができる。
GLP熊本菊池は、TSMC(台湾積体電路製造)、ソニー、東京エレクトロンなどが集まる半導体工業団地の近隣に位置し、関連する原材料、部品、精密機械を保管する物流施設への需要が高まっている。また、半導体関連産業の拡大に伴い周辺地域では人口も増加しており、半導体・半導体関連部品に加え、日用雑貨などの物流需要の高まりも想定される。
日本GLPは、熊本県内で「GLP熊本大津」(熊本県大津町)の開発を先行して進めており、GLP熊本菊池の開発周辺エリアでもニーズが見込まれることから新施設の開発を決定した。
帖佐社長は「半導体関連企業をはじめ多くの企業から問い合わせが来ており、そうした期待に応える施設になると自負している。地域経済のさらなる発展に貢献していく」とコメントしている。

「GLP熊本菊池」の完成予想図